カクマ難民キャンプは、ケニア北西部にあります。半砂漠の乾燥した気候で、平均気温は摂氏40度にも達します。難民キャンプの設立は1992年。スーダン、ソマリア、エチオピア、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、エリトリアからの難民およそ5万3000人が避難生活を送っています。 |
長年にわたって非常に多くの難民が暮らしてきたことは、周辺地域の環境に負荷をかけ、地域の住民の不満を生んできました。草木の喪失、土壌の侵食、薪・資材・水・食糧などの資源をめぐる奪い合いなどが問題になっています。このことから、キャンプ周辺などにグリーンベルトをつくり、環境教育とトレーニングを行い、資源の保護を促進していく必要があります。 |
植樹事業は、難民と地域住民が、より環境にやさしい資源の利用方法を習得したり、ともに植樹事業に参加したりすることなどを目指して、難民と地域住民の生活環境を向上させ、環境保護における両コミュニティーの協力関係を促進させることを長期目標として見据えています。これらの活動によって、果実のなる木を含む7万5000本の苗木が育成され、家庭や団体に配布されたり、50haの広い地域をグリーンベルトに再生したりすることなどが期待されます。 |
昨年設立された『WONDERFUL WORLD基金』に集まった皆さまからの貴重なご支援を、日本UNHCR協会を通じて、ケニア・カクマ難民キャンプの植樹事業を応援する事に対し、2009年2月25日、日本UNHCR協会にて、UNHCR駐日事務所 代表 ヨハン・セルス氏と日本 UNHCR協会 事務局長 根本かおるさんより感謝状を頂きました。ご協力ありがとうございました。
「ワンダフルワールド」によって生まれた新しい樹木が、アフリカの大地に根付いて生い茂っていくのを願いながら、今後このホームページでもその模様をお伝えしていきたいと思います。